近年、「後継者がいない」「子供が遠くに暮らしていて、お墓の面倒を見てもらえるか不安」などの理由で『墓じまい』を考える方が増えているようです。

そこで今回、実際どれだけの人が墓じまいについて考えているのか、848人の方にアンケートを実施してみました。アンケート結果を見ながら、ぜひご自身の考えと比較してみてください。

墓じまいとは?

墓じまいとは、お墓を片づけて更地にし、お寺や墓地の管理者に敷地を返すことを指します。

墓じまい後の遺骨は、「永代供養墓」や「納骨堂」などに移したり、散骨をしたり、手元供養をしたりなど、取り扱い方法が様々あります。

墓じまいを考え始める人が多いのは40代という結果に

幅広い年代の方から回答を頂きましたので、年代別に分けてご紹介したいと思います。

画像: ミルトーク調べ

ミルトーク調べ

20代の方は7割以上が「墓じまいについて考えたことがない」と答えましたが、年代が上がるにつれてその割合は減っていき、40代では逆に「墓じまいについて考えたことがある」という人の方が多くなります。

それぞれの選択肢を選んだ方のコメントをご紹介します。

「墓じまいについて考えたことがない」を選んだ方のコメント

まだ年齢的に早いので、何も考えてないです…。両親が高齢なので、そろそろ考えなければいけませんが…。(女性/30代/大阪府)
墓じまいという言葉自体が初めて聞くものなので考えたことはないです。(男性/30代/広島県)
親がせっかく建てたお墓なので、親が亡くなった時にそのお墓に入れてあげたいため、墓じまいは考えていないです。(女性/40代/京都府)
親の代で納骨堂を購入しているので、考えたことがありません。(男性/40代/千葉県)

そもそも『墓じまい』という言葉自体知らないという意見もありましたが、やはり年齢的にまだ若く、「いずれは考えなくてはいけないと思うが、まだ先のこと」と感じている方が多いようです。

一方、自身で考えたことはなくても、両親や周りの親戚から墓じまいについて話を聞かされているという方もいらっしゃいました。

「墓じまいについて考えたことがある」を選んだ方のコメント

子供はすべて県外なので、私の代で墓じまいをしたいと考えている。(石川県/70代/男性)
出来れば墓じまいをしたいと考えているが、色々と面倒そうなのと、想像以上に費用が掛かるらしいのでまだ具体的な行動は起こしていない。(神奈川県/70代/男性)
菩提寺が遠くて、親類もばらばらなので、墓じまいをしたい。親戚一同、揃うことが難しく、話がすすまない。(神奈川県/60代/女性)
最近ちらほらメディアで取り上げられつつあり、見ていて考えさせられますね。とはいえ、勝手に自分一人で決められるわけもないのでそのまま心の中で塩漬け状態です。(福岡県/50代/女性)
父の墓じまいをしたいが兄弟で意見がまとまらない。(愛媛県/70代/男性)
実家のお墓を守る人がいないので、自分が元気な間に実家の墓じまいをしたいが高齢な両親には言い出せない。(大阪府/50代/女性)

墓じまいを考えたことがある方が懸念しているポイントとして多く挙げられたのは「費用がかかる」と「面倒そう」でした。

実際に墓じまいをしたことがある方から「値段の相場がわからなかった。業者によってものすごく差があった。」という意見がありました。納得のいく墓じまいをしたい方は少し面倒ではありますが、複数の業者から見積もりを貰って比較した方が良いかもしれません。

また、「役所の手続きや墓石の処理など準備が大変だった。」という意見もありました。なかなか家族で集まれずに話し合えないという方もいらっしゃいますが、電話などを使いつつ、事前準備をしっかりと進めておいた方がよさそうです。

おわりに

今回は「墓じまい」についてアンケートを実施した結果をご紹介しました。

墓じまいは費用もかかり、手続きも大変ですので、前もっての準備が大切です。
また、親族内で意見が合わないこともあるので、十分な話し合いの上で進める必要があります。

大変そうだからと言って後回しせずに、先立つ人や残される人、また自分自身のためにも、少しずつ考えてみてはいかがでしょうか。

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