わが家に天使がやってきた日
プーちゃんとの出逢いは、インターネットの里親サイトがきっかけ。
マンションで猫を飼うのは初めてだったので、ドキドキしながら引き取りに行った私を迎えてくれたのは、生まれて3か月の12匹の子猫たちでした。
命名!
命名では家族内で喧々ごうごう。マンガやアニメの登場人物からも候補が出て、結局『プーシキン・サウザー・ガブラナス(噛まない子なので)一世』に決定しました。
通名は私の目論見通り「プーちゃん」で、本名で呼ぶことは滅多にありませんでしたが。
お気に入りの場所
プーちゃんの一番のお気に入りの場所はリビングの出窓。
窓越しに木々や鳥、通行人を見下ろすのが日課でしたが、時には思いがけないお客さまも登場。工事のおじさんと目が合って、互いに驚きながらペコリとご挨拶した思い出も(笑)
お客さまのアイドルにゃん!
人懐こい子だったので、宅配便のお兄さんなど、出入りの人々にも可愛がられていたプーちゃん。
お昼寝で出ていかない日には「今日は猫ちゃんいないんですか?」と残念そうに帰っていかれました。
ご近所の仲良しさんたち
プーちゃんのもうひとつの日課は、マンション周辺のお散歩。
リードを付けて歩いていると、地域猫が「遊ぼう!」というように寄ってきたことも。3軒隣の柴犬チコちゃんとは特に仲良しで、出逢うと鼻チューするほどアツアツでした(オス同士なのに)。
キライなものには砂かけろ!
ほとんど手のかからない良い子なプーちゃんにも、困ったことがひとつ。
それは、偏食でした。気に入らない猫フードにはさっさと砂かけ(動作のみ)。食卓では魚ではなく、なぜかモズクや野菜を狙うという変なクセがありました。
初めての吹雪にびっくり!
私の実家の北海道へ連れて行った時も、プーちゃんのお気に入りはやっぱり出窓の前。
初めて遭遇する猛烈な吹雪を、いつまでもいつまでも眺めていた後ろ姿が忘れられません。
窓辺は思い出の場所
大好きなお外と家の中を繋ぐ出窓は、プーちゃんにとってワクワクする冒険への入口だったのかもしれません。
プーちゃんのいない出窓は寂しいけれど、そこから見える季節の草花はあの頃のように美しく咲き、私たち一家を慰めてくれています。
イラスト ⁄ ちーぱか
ライティング/八尋みくり
編集/都恋堂
平成にゃんこ物語 YouTube
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