大事に使った物には「付喪神(つくもがみ)」が宿ると言われる日本。

今まで大事にしていた物に感謝することで、新鮮な気持ちで新たな一歩を歩みたいですよね。

今回は、京都で行われている文具や紙にまつわる供養イベントをご紹介します。

筆供養

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筆供養は「筆の寺」と呼ばれる東福寺正覚庵(とうふくじしょうかくあん)にて行われます。

東福寺正覚庵は、鎌倉時代(1290年)に奥州伊達家4代当主・伊達政依(だて まさより)が開基しました。

江戸時代には使い古した筆を供養する「筆塚」が築造され、書家 川浪青漣、日本画家 西山翠嶂、日本画家 西山英雄、大形筆塚などの筆塚があります。

筆供養の流れ

  1. 本堂で法要
  2. 筆神輿が町内や東福寺境内を練り歩く
  3. 午後2時からは護摩木(ごまぎ)*が燃やされ、全国から寄せられた筆や鉛筆などが投げ入れられる

*護摩木:護摩を炊く時に燃やす木のこと。

煙を浴びると、字が上達するとも言われています。

詳細

供養場所京都府京都市東山区本町15-808
日程11月23日
受付時間10時〜
供養開始時間14時〜
電話075-561-8095

東福寺 正覚庵ホームページ

東福寺 正覚庵地図

版下供養

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京都広告懇話会*が広告原稿や印刷の元である版下に感謝するため、毎年本能寺で開催しているのが版下供養です。

現在はデジタル制作が中心のため、広告データの入ったディスクなどを収める方が多いとのことです。

デザインの下絵や小さい頃に読んでいた絵本なども供養の対象となります。

会員企業だけでなく、一般の方の参加もOK。
1985年から始まり、通算30回以上の実績があります。

*京都広告懇話会:京都と滋賀の広告関連企業が参加する団体

詳細

供養場所京都府京都市中京区下本能寺前町 御池下ル下本能寺前町522 寺町通
供養料無料
奉納金1口500円(奉納した人にはお礼あり)

京都広告懇話会ホームページ

法華宗大本山 本能寺ホームページ

本能寺地図

古本供養

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古本供養は京都古書研究会が母体となって実施する「秋の古本まつり」の一貫として行われています。

秋の古本まつりは毎年秋に実施。

京都の古本屋が青空の下一堂に会し、古本を販売します。
チャリティーオークションも毎回賑わいを見せます。

古本供養は初日の初日に百萬遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)の重要文化財である御影堂(みえいどう)で実施。
古本供養を実施しているのは日本全国で百萬遍知恩寺だけとなります。

供養は法要のみ行われ、役目を終えた本は燃やさずに次の読み手に受け継ぐことで供養される仕組みです。

詳細

供養場所京都府京都市左京区田中門前町103
日程・秋の古本まつり:毎年秋
・古本供養:上記初日
供養料無料

※ 詳細は下記京都古書研究会ホームページにて確認

百萬遍知恩寺ホームページ

京都古書研究会ホームページ

百萬遍知恩寺地図

カード供養・名刺供養

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カード感謝祭

カード感謝祭は期限切れや使用済みのカードに感謝し、カードによる様々な災いから身を守るお祭です。

カード型お守り発祥の地である市比賣神社(いちひめじんじゃ)で行われます。

「ハッピーカード」というカード型のお守りが女性を中心に人気で、境内に「カード塚」が存在します。

詳細

供養場所京都府京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
日程9月9日
電話075-361-2775

市比賣神社ホームページ

市比賣神社地図

名刺感謝祭

名刺感謝祭京の「えべっさん」の名で親しまれている京都ゑびす神社にて行われる、日頃お世話になった名刺をお炊き上げし感謝するお祭です。

出世して不用になった自分の名刺や頂いた相手の名刺を焚きあげます。

詳細

供養場所京都府京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125
日程9月第4日曜日
電話075-525-0005
受付時間9時〜17時

京都ゑびす神社ホームページ

京都ゑびす神社地図

いかがでしたでしょうか。

筆・版下供養は創作の元となる素材に感謝の意を込めることで、さらに質の高い作品を生み出す原動力になるかもしれません。

名刺やカード供養は今までの出会いに感謝し、新たな出会いを呼び寄せるきっかけになることでしょう。

この記事を読んで興味を持たれた方は、是非イベントに参加してみてくださいね。

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