画像: 黒戸-コンパクトながらも彦根仏壇の高級感をそのままに。漆塗りモダン仏壇

絢爛豪華な金仏壇※注1の産地のひとつ、滋賀県彦根市で生まれた、漆塗りのモダン仏壇「黒戸」をご紹介します。「黒戸」は、漆塗りの伝統工芸としての品位と高級感はそのままに、今の暮らしに合うモダン仏壇を実現した逸品です。

両手に抱いて持てるほどのサイズ感と
直方体というシンプルな形

「黒戸」は、一見仏壇とは思えない黒い漆塗りの箱です。しかし箱の戸板をパタンと開けば、すぐに祈りの準備が整います。左側の小物入れには、故人の写真を飾ったり、形見や骨壺などを入れることも可能。右側のスペースにはお鈴や仏具を収納できます。

中でも大きな特徴と言えるのは、右側正面に埋め込まれたマグネット。そこに専用の位牌を用いることで、ご先祖様の位牌をくっつけて並べることができます。位牌は5種類のカラーが用意されているので、故人のイメージに合わせて選べば、よりその存在を身近に感じながら温かい祈りの時間を過ごすことができるのです。

サイズは、箱の状態では幅37.6cm、高さ23.1cm、奥行21.4cm。開いた場合も奥行は41cmというコンパクトサイズ。通常は箱の状態にしておき、手を合わせる時には広げ、また閉じておく。それができる「黒戸」だからこそ、奥行30cmの棚やタンスの上でも余裕を持って置くことができるというわけです。単身で引越しをする場合でも、ご高齢で介護施設に入居する場合でも、大仰な梱包をせずとも両手に抱いて移動ができるほどのサイズ感と直方体というシンプルな形。従来の“大きい、重い”仏壇にはありえなかった発想に脱帽です。

インテリアの中で和洋問わず
調和するデザイン性

もちろんコンパクトなだけではありません。現代のインテリアの中で和洋問わず、冷蔵庫やエスプレッソマシンの隣に置いても調和してしまうデザイン性は見事。また、彦根仏壇職人の“本物”の技術によって生まれた漆黒の高級感は、神聖なオーラをまとい、決してその存在感を消しません。目に留まるたび、箱を開いて手を合わせようという気持ちを刺激してくれます。

「黒戸」という名前は、その言葉自体に“仏壇”という意味があり、京都御所の清涼殿にあった細長い仏間の戸が煤で黒くなっていたことに由来しています。製作したのは、彦根仏壇事業協同組合のグループ「柒+(ナナプラス)」。後継者不足等で彦根仏壇の存続が危ぶまれる中、従来の金仏壇だけでなく新しいスタイルの仏壇も生み出そうという志のもとに発足した、仏壇店、彦根仏壇の職人による団体です。

仏壇と言えば漆塗りの金仏壇でないと、という声が多い土地柄もあり、そのニーズに応えつつ、彦根仏壇の職人たちの技をコンパクトでモダンな仏壇に落とし込むのは至難の業だったと言います。たとえばデザインのアクセントになっている1本の無垢木のラインは、開いた時に漆塗りの戸板の脚になるだけでなく、繊細な漆塗りの戸板が傷つかないようにするためのもの。

画像1: インテリアの中で和洋問わず 調和するデザイン性

刷毛が届かないなどの問題で箱型のものを塗るのは難しいとされる漆塗りは、すべての板を塗ってから組み立てるようにしています。そういった工夫は、図面を作るデザイナーと、それをもとに作業する職人の間を、デザイナーの意図や職人の技術の難しさを把握する仏壇店を営むメンバーが仲介することで生み出されたものだそう。三者が一体となった「柒+」だからこそ、細やかな配慮の行き届いた艶やかな漆塗りのモダン仏壇「黒戸」が誕生したのです。

仏壇は、大事な人をまつるものであり、決して安い買い物ではありません。実際に目で見て購入してほしいという思いから、ネット販売はせず、現在は7店舗の直販店でのみ購入できます。ご購入の際は、お電話でお問い合わせください。

画像2: インテリアの中で和洋問わず 調和するデザイン性

※注1:彦根仏壇は漆塗りと金箔押しがされた金仏壇で、国の伝統的工芸品に指定されています。起源は江戸時代中期と言われ、武具や甲冑製作に携わった職人が平和産業へ転身し、350年以上の長い歴史ある伝統工芸。

写真/大塚日出樹

彦根仏壇の新スタイル「自由壇(フリーだん)」を仮装的に体験できるアプリ
「バーチャル自由壇」

このアプリでは、「自由壇」のラインアップを仮想的に体験することができます。
・ろうそくや線香に火をつけられます。
・おりんを鳴らせます。
・写真と戒名・名前をカスタマイズできます。
・扉が開閉できます。

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