なかなか着る機会の少ない喪服。もしもの時のために1着持っておこうと思っても、いざ買うとなったらスーツかワンピースか、それとも着物か…と、どんなタイプの喪服を買うべきか迷ってしまいますよね。
そこで今回、実際にどんなタイプの喪服が選ばれているのかアンケートを実施し、933名の方にご回答いただきました。現状で持っている喪服についてだけではなく、こんな喪服があったら欲しいという意見も集めましたので、今後喪服を買おうと検討されている方はそちらも参考にしてみてください。
どのタイプの喪服が最も選ばれているのか
今回は持っている喪服のタイプを全て選んで頂きましたが、やはり最も一般的なワンピースタイプの喪服を持っている方が多い結果となりました。それぞれのタイプごとに回答者のコメントを見ていきましょう。
ワンピースタイプを選んだ方のコメント
「ワンピース型の可愛らしい喪服です。体系カバーにもなるし、買い替えるとしても、ゆったりしたものが良いです。」(20代・広島県)
「ワンピース型はおなかが楽でいい」(30代・長野県)
「ワンピースタイプなので多少太ってもなんとか着られる」(40代・千葉県)
「半袖のワンピースタイプに羽織る長袖があるもの。1年中着られる喪服を選びました。」(50代・神奈川県)
「夏は、五分袖のワンピース、秋冬には、ジャケットを羽織ります。」(70代・山梨県)
ワンピースタイプを選んだ女性の多くが「体型カバーができる」ということと「一年を通して使える」というポイントを挙げていました。
普段着と違って着る頻度が少ない喪服は、なかなか買い替える機会も少ないと思います。長い年月で変化していく体型をカバーできる少しゆったりとしたサイズ感のものを選ぶのが良さそうですね。
また、ワンピースだけでなくジャケットやボレロと合わせて購入する方が多いようです。気温に合わせて組み合わせを変えることで、一年中対応できるようになるので便利です。
スーツタイプを選んだ方のコメント
「夏はワンピース、冬はスーツと使い分けています」(60代・京都府)
「冬は寒いのでパンツスーツ、中にヒートテックシャツ、タイツを着て参列します。」(50代・東京都)
「寒さが苦手なのと スカート類をほとんどはかないので。」(60代・大阪府)
「パンツスーツタイプがあると、ストッキングが見えないから便利です。」(40代・沖縄県)
「畳に座する時はパンツだとストッキングのひきつれを心配せずにすむ。」(50代・福岡県)
スーツタイプを選んだ女性は「寒さ対策」を重視している方が多いようでした。寒い時期はパンツスーツを着ることで、足元の冷えを防いでいるようです。実はワンピースタイプしか持っていない方も、足元が寒いためスーツタイプの購入を検討しているという意見が多くありました。
さらに正座や立ち座りなどの多いお葬式では、畳に引っかかってストッキングが伝線してしまうことがあります。パンツスーツにすることで、その心配がなくなるのもメリットの1つですね。
和装を選んだ方のコメント
「夏はワンピース、冬はスーツ。身内の場合は和装のレンタルで済ました。」(60代・宮城県)
「和服と洋服の喪服を持っていますが、着物はほとんど着ません。」(60代・東京都)
「ワンピース(冬用・夏用)2着の他に母が仕立ててくれた和装の喪服もあるけど着たことないです。」(50代・神奈川県)
「和装は着るのが面倒なので、自分でワンピースタイプを購入した。」(50代・埼玉県)
和装を持っている女性の多くは、他のタイプの喪服も合わせて持っている方が多いようでした。
結婚する時に親から着物を持たされたという意見が多く、持ってはいるものの着付けが大変で結局着ていないという方が多いようです。
一方で次のような意見もありました。
「年齢的に和装もほしいです」(40代・大阪府)
「ワンピース、スーツと合計3着持っていますが、そろそろ年齢的にも家紋入りの和装を仕立てようか検討中です」(40代・東京都)
アンケートの回答には「身内の葬儀は着物で参加する」という意見がいくつか見られました。
40代に差しかかったところで、次第に親や親戚などの葬儀のことを考え始め、和装の購入を検討する方が多いようです。
こんな喪服が欲しい
今持っている喪服でこんなところが困っている、もしくは、こんな喪服があれば欲しかったという意見を集めてみました。これから喪服を買おうと考えている方は、満足のいく喪服選びができるように、ぜひ参考にしてみてください。
「季節問わず着られるものが欲しい。」(30代・宮崎県)
「普段使いにも着回しできようなのがあったらいい。」(50代・大阪府)
「ストレッチ素材があると立ったり座ったりが多いのでうれしいです。」(40代・神奈川県)
「家で洗濯できて、しわにならないもの。アイロンが不要の素材だと嬉しいです。」(70代・東京都)
「授乳しやすいものが欲しい。」(30代・京都府)
「サイズがどんどん変わって、その度に買い換えているので、ウエストにアジャスター付きのものとかあると嬉しい。」(40代・千葉県)
「ファスナーが背中ではないもの。ワンピースの場合、後ろファスナーが厳しい。」(20代・茨城県)
喪服選びについて まとめ
1度買ったらなかなか買い直す機会のない喪服。できるだけ長く着るためには、デザインや機能など、様々な視点で考える必要があります。それぞれのタイプのメリット、デメリットを把握した上で、気に入った1着を見つけられるといいですね。