お葬式・お通夜に参列する際に着る喪服。
男性に比べて女性は喪服の選択肢が多く、何を着れば良いか悩むことも多いのではないでしょうか。
そこで今回はお葬式・お通夜に参列したことのある20歳以上の女性189名に、お葬式・お通夜での服装について伺いました。
お葬式・お通夜には礼服を選ぶ方が約95%
アンケート最初の質問は、お葬式・お通夜に参列する際にどのような服装を着て参列することが多いかというもの。果たしてどのような結果になったのでしょうか。
回答者数がもっとも多かったのは「礼服(ワンピース)」でした。
半数近くの女性が、お葬式やお通夜に黒いフォーマルワンピースを着ていくことが多いと答えています。
次点以降は「礼服(スーツ)」25.9%、「礼服(アンサンブル)」20.6%と続いており、タイプは異なりますが、全体でおよそ95%の方が礼服を選んだ結果となりました。
葬儀のマナーとしては必ずしも礼服を着る必要はなく、全身黒で統一していれば良いとは言われています。
しかし光沢のある素材はNGといったマナーや、他の参列者からの目を気にして、ほとんどの女性がお葬式・お通夜の服装には礼服を選んでいるようです。
お葬式・お通夜の服装で特に気をつけているものは「アクセサリー」
お葬式やお通夜の服装の中で、女性が特に気をつけているものとは何なのでしょうか?
意外にも、気をつけているものは「特にない」と答えた方が25.4%で最多となりました。
次点は僅差で24.9%の方が「アクセサリー」と答えています。
お葬式・お通夜の際は、結婚指輪以外のアクセサリーは付けないほうが良いという説もあれば、洋装にはジュエリーを合わせるべきという説もあることから、判断に悩む方が多いのかもしれません。
また、ピアスを付けている方の場合は「目立たなければ付けたままで大丈夫か、外したほうが良いか」と悩む場合もあるのでしょう。
お葬式・お通夜の服装で困った経験や迷った経験はありますか?
最後の質問は、お葬式やお通夜に参列する際、服装について困った経験や迷った経験があるかどうかというもの。どちらの方が多いでしょうか?
困った経験が「ある」と答えた方は50.8%、「ない」と答えた方は49.2%、僅差で困った経験・迷った経験がある方のほうが多いという結果になりました。
成人男性に同じ質問をした際、「ない」と答えた方のほうが若干多かったことから、女性のほうがお葬式やお通夜の服装で困ったり悩んだりした経験が多いと言えそうです。
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では、女性のみなさんは具体的にどのようなことで困ったことがあるのでしょうか。
喪服を持っていなくて困った経験がある方のコメント
・就活スーツしか持っていなかったので、それで良いのか困った。(福島県/20代)
・急な話で持ってなかったので焦って買いに行った。(千葉県/20代)
・喪服を持っていなかったので、どこに買いに行けばいいのか困った。(東京都/30代)
・喪服を持っていなかったため買いに行ったはいいが、まだ若かったので普段も着られるようなワンピースを購入してしまった。(千葉県/40代)
どんな服装にすれば良いか困った経験がある方のコメント
・いろいろ服装のルールがあって面倒だった。(東京都/30代)
・どの程度の服装がいいのかわからないことが多い。(千葉県/50代)
・参列ではなく、手伝いでよばれた場合の服装。(秋田県/50代)
・黒スーツの下に何を着たらいいのか迷った。(大阪府/50代)
喪服のサイズで困った経験がある方のコメント
・急なお葬式だったのに、持っている喪服がきつくなっていた。(神奈川県/40代)
・体型が年齢で変わってしまって似合わなくなった。(新潟県/60代)
・病気をして急激に痩せたため、喪服が大きすぎて全部合わずに何を着ていけばいいか困ったが、黒の洋服を出してなんとか事なきを得た。(東京都/60代)
バッグで困った経験がある方のコメント
・黒のカバンが無かった。(大阪府/30代)
・革のバッグがよくないことを知らず、持って行ってしまったこと。(兵庫県/50代)
・喪服に合う大きめのバッグが無くて困った。サブバッグは持ちたくないし、メインバッグは小さすぎて何も入らない。(愛知県/30代)
靴で困った経験がある方のコメント
・急なお葬式だった為、黒い靴を持っておらず困った。(愛知県/30代)
・光り物のついた靴しかなかった。(京都府/60代)
・靴のサイズが合わなくなっていて、足が痛くて困った。(大阪府/60代)
・急な訃報でお通夜に向かったら、会場に着いてからヒールの底が割れてカツカツ音が響いてしまったことが恥ずかしくて申し訳なくて本当に困りました。(東京都/30代)
お葬式やお通夜に参列できるような服を持っていなくて困った方などの「喪服」に関するコメントのほか、気をつけているもののアンケートでは上位に入っていなかった「バッグ」や「靴」に関してのコメントが多く見られました。
普段はあまり気にかけていないため、いざというときに「喪服に合わせられるものがない」と慌てる方が多いのかもしれません。
おわりに
今回は、お葬式・お通夜での服装について、成人女性189名に尋ねたアンケートの結果をご紹介しました。
お葬式・お通夜は突然参列することになるケースも多いため、喪服を持っていなかったり、サイズが合わなくなっていたりすることも考えられます。
訃報を受け取ってから焦ることのないよう、定期的に礼服に袖を通すなどして確認しておくと良いかもしれません。
調査概要
調査区域:47都道府県
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2018年10月10日~12日
有効サンプル数:189(葬式・通夜に参列したことのある20歳以上の女性)