亡くなった方へ供える供花。親族や親しい方の訃報を受けて「供花を送ろう」とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、いくつ送るのが良いのか、どのくらいお金を掛けるものなのかなど、分からないことも多いかもしれません。
そこで今回は、葬儀で供花を出したことがある113名の方を対象に行った、供花に関するアンケート結果をご紹介します。
供花を送る際の参考にしてみてください。
供花を送る数は「1基」の方が多数
供花とは、故人と特に親しかった方や、遠方にお住まいであったり入院中であったりといったやむを得ない事情でお葬式へ参列できない方が、お悔やみの気持ちを込めて送る花です。
1つを1基と数えますが、供花はいくつ送ることが多いのでしょうか。
お葬式に供花を送った経験のある方に対して、直近のお葬式で供花を送った数を尋ねたところ「1基」と答えた方が66.4%となり、最多となりました。
「2基」と答えた方は21.2%で、1基と答えた方の3分の1程度という結果でした。
もともとは、供花は2基を1対として送ることが一般的でした。
しかし、近年は葬儀場のスペースの問題などから供花の受付を1人につき1基のみに限っていることなどもあるため、先方へ迷惑を掛けないようにと1基で送ることが多くなっているようです。
また、「その他」の回答の中には「合同で送った」「兄弟と一緒に1基送った」といった回答がありました。
兄弟姉妹の連名や、会社名義で供花を送ることもあるため、供花を手配する際は周囲の方にも一度相談をしておいたほうが良いかもしれません。
供花に掛けた予算の相場は「1万円以上1万5千円未満」
実際に手配する際に悩むことといえば、供花の予算についてです。
いくらぐらいの供花を送っている方が多いのでしょうか。
最多回答となったのは「1万円以上1万5千円未満」という価格帯で、得票率は26.5%でした。
次点以降は「1万円未満」23%、「1万5千円以上2万円未満」19.5%と僅差で続いています。
供花の価格相場は1基あたり7,500円~15,000円といわれていますので、おおむね相場と変わらない結果となったことが分かります。
2基1対の場合の相場は2万円以上となるため、「2万円以上3万円未満」「3万円以上」と答えた方は、2基1対の供花を送ったのかもしれません。
供花の手配時に困ったこと
最後に、供花を手配した際に困ったことについて詳しくお聞きしました。
コメントの一部をご紹介しますので、参考になさってみてください。
供花の金額・サイズが分からず困った方のコメント
・相場がわからなくて困った。(東京都/20代/女性)
・サイズや金額の相場がわからなくて困った。(東京都/50代/男性)
供花の手配先が分からず困った方のコメント
・どこで頼めばいいか分からなかった。(長崎県/20代/女性)
・どこで買ったらいいかわからなかった。(神奈川県/30代/男性)
その他のコメント
・供花以外のお供え物の内容や相場など。(兵庫県/60代/男性)
・相手の宗教や相場やのし、斎場に送ればいいのかどうかなど。わからないことだらけで困った。(東京都/30代/男性)
・名義をどう書けばいいか悩んだ。(京都府/30代/男性)
・代金が二重払いになってしまった。(東京都/70代/男性)
最も多かった困りごとが、供花の金額やサイズ感に関するものでした。
供花を送った経験がない場合は、いくらぐらいのものを送れば良いのか、どれくらいのサイズのものを送れば良いのかなどが分からず、困ってしまうことが多いようです。
供花の相場は地域によって異なります。
故人と同じ地域にお住まいの方や、葬儀会場の方などに相談して予算を決めることをおすすめします。
また、そもそも供花を手配する際はどこへ頼めば良いのかが分からなかったというコメントが多く挙げられました。
供花の手配は、葬儀会社や花屋に依頼することが一般的です。
葬儀会場によっては花屋からのお花の持ち込みができない場合もありますので、まずは葬儀会場へ連絡して確認をすると良いでしょう。
故人のご自宅で行う場合は、遺族へ連絡することをおすすめします。
おわりに
今回は、葬儀に送る供花に関するアンケートの結果をご紹介しました。
遠方で開催されるなどの事情で参列が難しい葬儀や、特に親しかった方の葬儀の席に送る供花。これまで送った機会のなかった方にとっては、手配先や相場など分からないことだらけで困ることもあることでしょう。
そんなときは、共に参列する方に相談したり、葬儀会場へ問い合わせたりして、周りの方の助けを借りてみてくださいね。
調査概要
調査区域:47都道府県
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2018年11月07日~11月12日
有効サンプル数:113(お葬式に供花を送った経験がある20代以上の男女)