身内に不幸があった場合、ご家庭の方針にもよりますが、一般的には葬儀を行って初七日、四十九日などの法事・法要を執り行い、故人を供養します。
法事・法要を行う場合、ご遺族はさまざまな準備をする必要がありますが、その準備の中で悩むことのひとつに、「参列者へのお返し(引き出物)選びをどうするか」があると思います。
そこで今回は、四十九日法要のお返しの準備について、実際に引き出物の準備をしたことがある方にアンケートを取った結果をご紹介します。
他の方がどのようなものを用意しているのか、どのような点を重視してお返し選びをしているのかを、ぜひ参考になさってください。
四十九日のお返しの情報は家族から集める方が多数
まずは、四十九日法要のお返し(引き出物)に関する情報を、どこから集めているかについてお聞きしました。
最も多かった回答は「家族・親戚からの情報」で、半数の方が選択しました。2番目に多かった「インターネット」も、比較的多くの方に選ばれています。
四十九日のお返しは、周囲で同様に四十九日のお返しを送った経験のある家族や親戚からの情報を頼りにして選んでいる方が最も多いという結果になりました。
法事のしきたりは地域によって異なる場合があるため、家族や親族に訊く方が多いのかもしれません。
四十九日のお返しで選ばれることが多いのは「お茶」
続いては、四十九日のお返し(引き出物)にどのような品物を選んだのかをお聞きしました。
四十九日のお返しには「お茶」を選んだ方が最も多い結果となりました。
四十九日のお返しを始めとした法事関連のお返し品は、「不祝儀が後に残らないように」といった考えから「消えもの」を送ることが一般的といわれています。
そのため、お茶やお菓子などの食品が多くの方に選ばれているのでしょう。
一方で、決まった金額の品物から好きなものを選べる、カタログギフトを利用する方も増えているようです。
お返しの品物選びで重要視すること、1位は「法事に適した品物かどうか」
次に、四十九日のお返し選びで重要視した点を伺いました。
実際に四十九日のお返しを準備したことがある方々は、どのような点をチェックして引き出物を決めたのでしょうか。
最も重要視されていた回答は、「法事に適した品物かどうか」でした。
次点の「費用を抑えられるかどうか」とは40ポイント以上の大差がついていることから、四十九日のお返しの品目選びでは、大多数の方が法事・法要にふさわしい品物であるかどうかを気にされていることが分かります。
また、特徴的だったのは、しきたりに合う包装や名入れなどを行える品物を意識的に選んでいた方がいらっしゃった点です。
「単なる引き出物」ではなく、「法事・法要でお渡しするためのもの」という点に配慮する方が多くいらっしゃるようです。
四十九日のお返し選びで困った・悩んだこと
最後に、四十九日法要のお返し(引き出物)を探す際に、困ったり悩んだりした経験についてお答えいただきました。
四十九日のお返し選びでどのようなお悩みが発生しがちなのでしょうか。
品物選びに困った方の意見
・送り先の方にとって適した品かどうか迷った。(福岡県/50代/女性)
・遠方の人もいたので、あまりかさばらずに持って帰ってもらえるものを選ぶのに苦心しました。(大阪府/60代/女性)
・引き出物に関する情報量が多いのと、地域によってしきたりが違うのとで困ったことがある。(大阪府/60代/女性)
・人によって香典の金額が異なるが、お返しは同じにするかどうか。(長野県/60代/男性)
予算について困った方の意見
・予算の相場が分からなかった。(神奈川県/30代/男性)
・予算をオーバーした。(岡山県/50代/女性)
困ったこと・悩んだことはなかった方の意見
・慣例に従った。(北海道/70代/男性)
・カタログギフトにしたので、あまり悩まなかった。(石川県/60代/男性)
特に多かったのが、お返しする品物選びや予算決めが大変だったという意見でした。
四十九日法要へ参列してくださった方の香典やお供えへのお返しである引き出物は、実用性や持ち帰りやすさ、しきたり、予算など気にかける点が多いものです。
予算内で相手の負担にならず、できるだけ喜んでいただけるものを選ぶよう苦慮している方も多くいらっしゃることがうかがえますね。
おわりに
今回は、四十九日のお返し選びについてのアンケート結果をご紹介しました。
四十九日法要のお返しには、お茶などの消えものを選ぶ方が多い結果になりました。品物選びで迷ってしまうという方は、カタログギフトを利用するのもおすすめです。
法事・法要のお返しの品物選びには、地域によって一定のマナーがあります。不安な方は家族や親族の方に聞くなどして、引き出物選びを進めましょう。
調査概要
調査区域:47都道府県
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2018年11月20日〜11月27日
有効サンプル数:75(四十九日法要でお返しを準備したことがある、30代以上の男女)