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春。お彼岸に手を合わせるとき考えること
弔い。
どこか遠くにあるようなその響きは、そっと耳をすませてみれば、私たちの日々にもきちんと息づいています。死に向かって生きるわたしたちの「今」を、僧侶ライターの小鳥が切り取ったり、切り取り損ねたりする、ゆるめのコラムです。ちょっとだけお付き合いください。
《 小鳥 》
ライター、僧侶。30数年前にお寺の子として生まれ、僧侶となり、両親とともに実家の寺で暮らしながら、日々、言葉を紡いでいます。
今年の冬は暖かいなぁ。
と喜んでいたら、立春をすぎて思い出したように寒さがやってきた。
なんで今更……とぶつぶつ言いながら、今年はいらないと思っていたモコモコの暖かい肌着を引っ張り出す。
みなさん...